国鉄では1960年頃から日本国有鉄道規格・いわゆるJRS(Japanese National Railways Standards)が整備される。標準化の効果はコスト削減につながること、品質の安定、作業能率の上昇、安全性向上等メリットが多く資材を大量に調達する国鉄が導入するのは当然のことだった。標準化による技術の阻害に関しては標準品を継続使用しつつ技術の進歩を蓄積し、一定のタイミングでモデルチェンジすることで技術開発の調和が取れると考えられていた。しかし結果的には単純化の考えによってメーカーごとの特徴が出しにくくなったことと特定会社に有利にならないように配慮したことが逆にメーカーの競争力を奪ってしまい技術革新テンポに合致せず技術の停滞を招いてしまいJR化後に規格自体が廃止された。

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